夢のゴール

きっとぼくらが生きる 最高のカタチは

  誰かのための 自分になること

  何もない毎日でも 君がいてくれることで

  誰かにまたひとつ 笑顔が生まれるよ
 
僕は歌詞を見て「なるほど~」とか「ガ~ン」とかが少ない鈍感な男なんだけれど、ずいぶん前にNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀 スガシカオ編」を見ていて、番組の収録中にスガシカオが苦悶の末に生み出した新曲の詞には、珍しく感動してしまった。
上の詞はその一部で、これだけだとよくわからないかもしれないけど著作権に関わるかもしれないので全部は載せないことにします。
でも、もう少しだけ、その前の部分を
 
君がなりたかった夢って何?パイロット スポーツ選手?
アイドル 医者 パティシエ 声優 教師? アーティスト?デザイナー??

それは職業のただの名前で 

君が歩いていく道の名前じゃない
 
曲のタイトルは「夢のゴール」。
若い時をなんとなく過ごして、今頃になって人生って?とか考えるようになると、この詞は強烈に胸に入ってきてしまった。
やりたいことを職業として一生涯できる人なんてほんの一握りなのは、ずっと前からわかっていて、夢や希望や憧れやらと現実や能力や才能とかを常に秤にかけて、ゆらゆら生きてきた僕(僕だけじゃない、おそらく大多数の人たち)は、職業じゃなく誰かを笑顔にさせる生き方を探しながら、それぞれの「道」を踏みしめてきたんだと、胸は張らなくてもコブシくらいは軽く握っていいのかもしれない、そんな気持ちをこの詞は感じさせてくれた。
 
 
今年歌うであろう曲たちを、僕はどれだけ愛せるだろうか。
その詩の世界にどれだけ共感できるだろうか。
愛する歌を歌える歓びをどれだけ伝えられるだろうか。
 
最終的に、演奏が祈りになるように。
PlayerとPrayerは、とても近い…はずだ。

 


kokua - 「夢のゴール」 MUSIC VIDEO