映画「ウィンストン・チャーチル」を観た。
素晴らしい映画。
強面で強引で引くことを知らぬ政治家というイメージがあったが、その裏にある苦悩をあれだけの特殊メイクで演じたゲイリー・オールドマンの演技は最高だ。
チャーチルの写真で有名なのはこれだろう。
これは「チャーチルらしいチャーチル」を撮影するために、カメラマンがわざと彼を怒るような言葉をかけた瞬間に撮ったものらしい。
写真グラフ誌「LIFE」に掲載されたこの写真は、さらにチャーチルのイメージを定着させた。僕もこの写真のチャーチルこそがチャーチルのイメージそのものだった。
もちろんそんなチャーチルの姿は紛れもなく一つの真実。
戦時内閣の中で「責任は取る!そのために私はこの椅子に座っている!」と叫ぶ姿は雄々しい獅子だ。
最後半、チャーチルがロンドンの地下鉄に生まれて初めて乗るというシーン。
苦悩の末、やっと理解し合えた国王ジョージ6世からの助言を受けてのことだが、クライマックスにふさわしい感動的なシーン。
時代はもちろん違うが、市民と宰相との関係性は日本と比べてどうだろう。
政治家の言葉とはどんなに重いものだろう。
その言葉こそが政治家のすべて。
時代は違うとしても、日本はどうだろう。
以前観た「ダンケルク」。
あ~、こういうことだたんだね。よくわかりました。
長崎セントラル劇場で5月24日まで。これは見逃してはいけない。