🎬「ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語」97点(A上)
2020年に観た中で私のベストワンになりました。
観た後に記事を書いていたのでここでは割愛します。
シアーシャ・ローナンとケイト・ウインスレットの共演で今年公開される(と聞いている)「アンモナイトの目覚め」という映画が楽しみです。
次にご紹介する予定の「燃ゆる女の肖像」とテイストが近いのか?!
🎬「燃ゆる女の肖像」91点(A)
何とも幻想的でインパクトのある美しいチラシ(^_-)-☆
象徴かと思ってたら実際に火がついてました。
18世紀の後半、フランスの孤島の屋敷を舞台に女流画家(という表現は陳腐だが)と、そのモデルとモデルの母親と小間使いのほぼ4人の女性による濃密な関係性を描く。
とにかく美しい画面から、登場人物の吐息が洩れ出てくるかのようで目を離せない。全くジャンルは違うけど名作「狼たちの午後」や「ミッドナイト・エクスプレス」を観た時と同じような感覚に惹き込まれました。
肖像画のモデルとなるエロイーズ役アデル・エネルの凛として危うげな風情がとても魅力的。
ノエミ・メルラン演じる画家マリアンヌの強いまなざしがエロイーズとの出会いによって徐々に潤んだ深みのある瞳に変ってゆく。
当時の画壇において女流画家が正当に認められていなかった(現代にも通じるのかもしれないが)様子も窺えますが、モデルの「真の姿」を追求する姿勢に男も女もないわけで、この映画の監督も女性でありますから余計そういう想いが溢れているのかもしれません。というより女性監督だからこそ描けた情念なのでしょう。
見つめ合うたびに互いの想いが絡み合っていく。何とも官能的な一本でした。