2月22日。長崎ブリックホール国際会議場で開催された
特別演奏会with九州~第46回日本フィル九州公演~
と題されたライブビューイングに行ってきました。
東京のオーチャードホールで18:00から開催されたコンサートを1時間遅れで大分と長崎に配信されたものです。(オーチャードホールが20時までに撤収しないといけなかったらしいです)
指揮:藤岡幸夫
ピアノ:藤田真央
モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》序曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
ドヴォルジャーク:交響曲第9番《新世界より》(藤岡版)
本来計画されていた2週間に及ぶ九州公演を断念、その代わりに形を変えて行われました。オーケストラも活動がほとんど制限され、運営的にも困難な状況下ですが何とか乗り切っていただいてまた歴史ある九州公演を復活してもらいたいものです。
私は2階席のスクリーン正面の席で聴きました。生のコンサートではなかなか見るのが難しい藤田真央さんのピアノタッチが映像でしっかり見れてその点は良かったのですが、やはり音響的にはいささか不満。大ホールに響きわたるであろうオーケストラの迫力には程遠く。もう少ししっかりしたスピーカーを用意していただきたかったな。
といいつつ・・・。
ドヴォルジャーク「新世界より」を聴いているうちに、また映し出されるオケの皆さんの表情を見ているうちに、なぜだか胸が熱くなってきて。
この気持ちはなんだろう。
おなじみの郷愁溢れるメロディにも相まってかもしれないのだけれど、演奏している皆さんと聴いている僕たちが同じ時間と空間を共有することの、演奏会ならば当たり前のことが本当に貴重なありがたいことのように思えてきて。
もし、オーチャードホールで生で聴いていたらボロボロ涙したかもしれない。
こんな感情は2020年を経たからこそかもしれません。病気してみてあらためて健康であることに感謝するみたいな?
もしも以前のような日常が戻ったときに、僕たちはその「あたりまえであること」の有難さを忘れてはいけない。
音響に対する不満はありながらも、それ以上の清々しさを感じながらブリックホールを後にした夜でした。
余談ですが、藤田真央さんは風間塵をそのまま演じてもよかったんじゃ?(^^♪と思うほど独特の雰囲気がありますね。