貧しい家庭に生まれたアーナンドは数学の才能を認められ、イギリス留学のチャンスを得る。しかし家計からその費用は出せず、当てにしていた援助も断られ、いつも励ましてくれた父も心臓発作で他界。留学を断念し、町の物売りとして暮らしていた彼は、予備校を経営するラッランに見いだされて人気講師となる。やがてアーナンドは路上で勉強する貧しい若者との出会いをきっかけに、私財を投げうって私塾「スーパー30」を開設。意欲と能力がありながらも貧困で学ぶことができない子どもたち30人を選抜して無償で寮と食事を与え、最高学府・インド工科大学を目指して数学と物理を教え始める。教育をビジネスとしか考えないラッランに妨害されながらも、アーナンドは型破りな教育で生徒たちを導いていく。
インド数学の破天荒さはなんとなく知っていたので、そういう映画かなと想像してひょっとしたら眠くなるかも(クロアチア戦を観た日だったし(@_@。)と思っていたら、なんのなんの。
受付のおねえさん「2時間40分ありますよ。」
えっ?!(*´Д`)
「でも、あっという間ですよ。」
たしかにその通りでした。
しかし途中で尿意を催してきたあたりで何と久しぶりの「Intermission」の文字が。
急いで席を立とうとしたのですが休憩なくすぐ次が始まっちゃった(*_*;。
観に行かれる方は水分控えめに。
これは今年観た中で「面白い」という意味では最高かもと思いました。
実話を基にしたとありますから脚色された部分ももちろんあるでしょうが、ドキュメンタリではなく映画ですから多少突っ込みどころがあってもいいんです。
インド全土から「スーパー30」を目指して集まってくる子供たちの描き方などもインド映画らしく何ともダイナミックで(大げさともいえる)、まるで「水滸伝」みたい。
観るものに感動的なカタルシスを呼ぶクライマックス、まさしく勧善懲悪!
「見逃さなくてよかった映画」ナンバーワン!と思いながら、他の見逃した映画と比較するのは不可能だと気付いた(だって観てないんだから)。
まあしかし、それくらい観てよかったと思えた超拾い物映画でした。
12月15日まで長崎セントラル劇場にて。