袖振り合うもカレーの縁

二年前の大雪の日、宮崎から空路福岡に飛び、ちょうどお昼時だったのでとりあえず昼飯をと思い、国内線第一ターミナルの小さめのレストランに入りました。
 
入口には空席待ちの女性がお二人立っていました。
待つ間にメニューを渡されていたのでしょう。お一人が僕の方に振り向き「ハイッ」とメニューをくれました。
店員の男性が彼女たちに「お決まりでしょうかっ?」とやってきました。僕にメニューをくれた女性はご自分達二人分の注文をしたのですが、その後すぐ僕にも「決まりました?一緒に頼んでおいた方が早いですよ」と。
 
「あ、はいっ、じゃカツカレーを。」というと「カツカレーもお願いしまーす!」と僕の分も元気に頼んでくれました。
それから彼女は僕が持っていたメニューを今度は僕の後ろで待っている人にも渡していたので、「まるでお店の人みたいですね~」というと「そうですよね~(笑)」と。
おかげで僕のカツカレーはカウンター席に着いてほどなくやってきました(^^♪
ご親切にどうも!とこの場でお礼を言ってもしかたないけど。
雪の日は人は親切になる。ん?新雪だけに?( ゚Д゚)…。
 
で。
 
そのお店は、カウンターの目の前で調理をしていて、若い女の子が二人とシェフさんが一人とホールに男性が一人。
女の子二人は、愛想はそんなによくないけど余計なお喋りもせず黙々と仕事していたのですが、何しろ客の回転が早いので注文が次々と入り、大忙しの様子。おそらく人気メニューなのでしょう、ナポリタンとドライカレーの注文が多い。
すでに出した料理と新たな注文とがちょっと錯綜し、シェフが「ナポリタン大盛はツー?」女の子Aが「ナポリタン大盛、ツー。ナポリタン並み、ワン。ドライカレー大盛、ツーでーす。」もうひとりの女の子B「ドライカレー大盛、ツー?」シェフ「並みナポリタン、ツー?」女の子A「ナポリタン並み、ワン。」シェフ「大盛はドライカレー?」女の子B「ドライ大盛、ツーです。」・・・
 
僕の目の前で「ナポリタン」「大盛ナポリタン」「大盛ドライカレー」という言葉が10回ほど行き交い、可笑しくなって思わずカツカレーを吹き出しそうになりました。
彼らはとても真面目にお仕事をしていたのですけどね(^^)/
 
 
今日も舞う雪を見て思い出した出来事でした。