趣里さん頑張りましたね。
最後は生で歌ってたし。
それにしてもミラクルひかるさんは先見の明があるな(^^♪
4月からの伊藤沙莉さんも楽しみだ。
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公開日のレイトショー。そんなに多くはなかったけど続々と外国人の方が入ってきた!
みんな待ち遠しいよね(^^♪
もうね、その世界観は圧倒的で2時間46分なんてあっという間。「スパイス」が劇場に巻き散らかされてるのじゃないかと思うほど没入感に満たされる。
とはいえ、眼球が青くなるはずもなく、逆に充血するのですが。
砂漠の美しさ、広大さ、造形物のスケール感、ハンス・ジマーの音楽、すべて劇場で味わいましょう。
1965年から刊行され始めたフランク・ハーバートの原作「砂の惑星」シリーズがあまりに長くて僕は途中で挫折してしまったけれど、このシリーズは果たしてどこまで描かれるのか。ドゥニ・ビルヌーブの胆力に期待したいところです。
「アラビアのロレンス」、「2001年宇宙の旅」、「スター・ウォーズ」・・・名作のエッセンスの集大成のような傑作。
ドゥニ・ビルヌーブにとっても「ボーダーライン」でのヒリヒリした緊張感や「メッセージ」の世界観をも思い切り詰め込んだ会心作なんだろうと思います。
完全にリドリー・スコットの後継者かな(本人考えてないだろうけど)。
僕にまったく認識がなかったのですが、知り合いからの「面白かった!」という情報だけで観に行きました。
結論を言うと、とても面白かった!
見終えた後に、羽村仁成君のことを知りたくてネットを見てみると「ゴールド・ボーイ、面白い」という多くの感想に対して「ありえない展開」とか「暗い」とか「設定が安直」とかのアンチ感想も。それと「ツッコミ」大好き人って多いんだなあ。
僕はクリエイターじゃないから、与えられたものを観て、何故こう描いたんだろうとかこのシーンはどういう意味があるんだろうとか自分なりに考えるだけ。
その答えはおそらく作り手側からは得られない(というか作品が答えだから)。
ストーリーに惹き込まれればそれを考えるいとまもなくただ身を委ねるだけ。
ありえないとか安直とかどうでもいいじゃないですか、面白ければ。
ツッコミばかり考えてるとそれこそお金と時間の無駄だから楽しみましょうよ。
「主演」(この作品で微妙なのはココ)の岡田将生さんは本当に秀逸。若い頃のアラン・ドロンかよ。ザラザラした画面から滲み出る沖縄の温みや湿度と無縁な存在感。
「ゆとり」「大豆田」「ドライブ・マイ・カー」・・・この人はどこまで到達するのだろうとあらためて思います。
「主役」は安室朝陽役の羽村仁成君なのでしょう。ちょくちょくドラマで見てたはずなのですが、今回はびっくり仰天(表現が古い・・)の存在感を見せてくれてました。
少年たちの関係性に天童新太「永遠の仔」を思い起こしました。
エンドロールの最後に出た「②匂わせ」はその後の彼らの話になるのか?
僕もツッコミを。エンドロールもマーラー「五番」であって欲しかった(^-^;
20世紀初頭のジョージア州。
人種、男女、父(夫)権主義、DVというあらゆる差別の中に生きる女性たちの苦難を想像するのも難しい。
1985年のスピルバーグ監督版「カラーパープル」と比較するとミュージカル化したことによってその深刻さや残酷さはやや薄れたかもしれない。しかしそれはアメリカが抱える多人種問題をテーマに置いた「ウエスト・サイド・ストーリー」にしても最初からミュージカルの形で描かれながら「差別」の愚かさを確かに伝えていた。
主人公セリー(ファンティジア・バリーノ)、友人となる歌手ジュグ(タラジ・P・ヘンソン)、息子の前妻ソフィア(ダニエル・ブルックス=アカデミー助演女優ノミネート)の存在感、歌唱の力感は圧倒的で、家族の絆と愛と希望がストレートに伝わる作品となった。
TBSの日曜9時ドラマではなく。(楽しみに見ていますが)
小澤征爾さん。
日本の宝がまたひとつ失われてしまいました。
直接お会いできたのは29年前の1995年6月の長崎・浦上天主堂でのマーラー「復活」コンサートでした。
小澤征爾指揮、オケは新日本フィル+ボストン響+シカゴ響メンバー、ソプラノソロはキャスリーン・バトル、メゾソプラノソロはフローレンス・クイーヴァー、合唱は東京オペラシンガーズ+成城合唱団+長崎「復活」合唱団。
まさに夢のような二日間でした。
6月13日、14日の二回公演で、小澤さんはどちらのリハーサルも通しでされましたので計4回「復活」を体験できたのでした。
その模様はNHK-BSでも放送されました。
オーディションで運よく合唱団に潜り込むことができて、事前練習には故関屋晋先生も来られ、貴重なご指導をいただきました。
4回の「復活」、片時もマエストロから目を離すことは出来ませんでした。
自分の合唱活動の中で最大最上の体験だったことは間違いありません。
素晴らしい日本人指揮者は他にもおられますが、演奏者と聴衆すべてを惹きこむ小澤さんは唯一無二、と思います。
あの二日間に(おこがましいけど)共演できたことは幸運以外の何物でもなく、一生の宝です。
さよなら、小澤さん。お疲れさまでした。ありがとうございました。
余談。
演奏会後の打ち上げでキャスリーン・バトルとフローレンス・クイーヴァーが1曲ずつアカペラを披露したとき、「いやあ、キャシーがこんな場所で歌うのを初めて見たよ~」と小澤さんが驚いていました。キャシーも可愛らしかった(^^♪し、クイーヴァーの深い声は凄まじかった・・・。
浦上天主堂を後にする車の窓を開けて、ずっと手を振ってくれていたバトルに僕らもまた手を振り続けた光景も覚えています。
黒服のギャングみたいな男たちに攫われたバトルを僕が助けに行くという無茶な夢を見たのも事実です。
予告編を見た時から絶対に見逃せないと思いました。
またとんでもない映画が現れたものです(#^^#)
主演のエマ・ストーンにはすでに数々の「代表作」と言っていい作品がありますが、これもまた間違いなくそうなるのでしょうね。それ以上かな。
怪演、ウイレム・デフォーもまた然り。
他のレビューをほぼ読んでないので勝手に(ネタバレのないように)書きますが、この映画の一貫したテーマは純粋な心こそ真実を見逃さないのだ、ということ。
多少(かなり)グロいシーンや露骨な性描写を受けつけたくない人も、どうぞ「我慢して」観てもらえばほぼ実写版「ピノキオ」であることがわかると思います。
やり放題のイメージにニヤニヤしっぱなしでした。
僕の大好きな「パンズ・ラビリンス」とか、「チキンとプラム」
(クリックするとYouTubeで予告)とかのテイストと通じるものがあるのですが、これが「映画」だよね。
お客さんは10人強だったかな。でもエンドロールが終わって明るくなるまで誰一人として退館しなかったです。そんなお客さんが観に来る映画なのだろうと。
今年1本目は「ポトフ 美食家と料理人」
原題は「La Passion de Dodin Bouffant (The Pot-au-Feu)」
「ドダン・ブッファンの情熱(ポトフ)」
19世紀後半のフランスの片田舎を舞台に、高名な美食家であるドダンと彼が考えるレシピを完璧に実現する料理人ウージェニーとの愛の物語。
自然光を駆使した映像は全てが絵画のように美しい。
登場人物すべての佇まいが美しい。
使用人が料理を運ぶ足取りさえもノーカットで映す手法はさながらドキュメンタリーのようにも思わせる。
さまざまな料理の行程(工程?)が事細かく描かれるので、なんとなくあんな味なんだろうなあとかあんな食感なんだろうなあと思うのだけど、残念ながら本場の本物のフランス料理を食べたことがないのでその奥深さは想像するしかない。
ソースを作るためだけにあれほどの食材を使うのもびっくりなんだけど、逆に日本食における(簡素な)昆布と鰹出汁って偉大だよなあと思ったりもする。
どなたが言ってたか忘れたけど、「西洋の文明は積み上げることで作られ、東洋の文明は取り除くことで作られる」みたいなことを聞いたことがあります。
料理もそれに通じるのかな。
美しき料理人、ウージェニー役は「ショコラ」のジュリエット・ピノシュ。
湯気が立ち昇る。鍋がぶつかる音、食材を切る音、焼く音、煮込む音だけが響く厨房。
料理にかける静謐な情熱が充ち溢れている映画です。