問題作ですね。
このポスターはまるで宗教画。
金色の枠は額縁にしか見えない。
ダ・ヴィンチのこの絵は宗教画ではありませんが、ラファエロ・サンティの「パサディナの聖母」などのルネサンス期の母子像絵画とモチーフは同じように見えます。
防寒ジャンパーにくるまれた子羊を抱くナオミ・ラパスはさながら聖母。
もう一つのポスターは更に聖母子像っぽい。
ネタバレ的なことは書けませんが、北欧~アイスランド地方の神話を基にしたのだろうなと推測します。
登場する人間はほぼ3人、人間じゃなさそうなのが2体、あとは牧羊犬と羊とネコ。
最初から最後まで緊張感に充ちて、観終わった後にかすかな筋肉痛を感じました。
物語に答えを見出すことは困難で、人それぞれ違った感想を抱かせる映画であることは間違いないと思いますが、そんな映画が僕はとても好きです。
それにしても羊たちの演技は素晴らしい!実写なのかCGなのか全くわからず。
長崎セントラル劇場で12月1日まで。