第九を考える

12月9日 とぎつカナリーホールでの「長崎県障害者芸術祭」にて

 

f:id:dynger5070-29:20181214164636j:plain

第四楽章だけの演奏でしたが、330小節「vor Go---tt!」でかなりの拍手が起こり(^^;)。

第九を初めて聴かれる方も多かったのかもしれませんが、良く響くカナリーホールの中でのffに対しての自然発生的な拍手と感じたのは僕だけではないかも。

 

車椅子の方もいれば、脚の不自由な方も多数おられ、ステージに並ぶのにもたっぷり時間がかかります。練習やリハーサルの時、指揮者の動きに合わせて上半身をぐるんぐるん動かしている子もいます。ステージリハの最中に反響板をコツコツ叩く子も。

 

あ~、うれしいんだ。楽しいんだ。

 

ステージに立つとアマチュアながらもつい音楽的な出来を気にしてしまうのですが、今回ばかりはそんなことをほとんど考えず、それは自分も必死に歌っていたせいでもあるし、少しでも演奏に貢献できればそれでいいとしか思っていなかったから。

 

他の第九にはあまり興味が湧きませんが、今回あんなにうれしそうに歌う方々と一緒に盛大な拍手を共有できたことは僕にとっても新鮮な音楽体験でした。

 

歌う歓び、楽しさを思い起こさせてくれた「歓びの歌」に感謝。