2020年に映画館で観た映画は30本ほど。思ったより少ないなあ。
コロナの影響で公開予定だった洋画がどんどん先送りになったんだろうと思います。
観た映画に点数をつけてみました。ま、何の意味もないけど。
ちなみにA…85点以上、B…61~84点、C…60点以下って感じで。
では始めます。(順不同、だいたい観た順 )
🎬「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」83点(B上)
面白かったですね~。全世界でベストセラーシリーズとなっているミステリー小説最新刊の翻訳のために集められた9人の優秀な翻訳家たち。内容の流出を厳密に防ぐため、彼等は出版社によって厳重な軟禁状態に置かれる。ところが直後出版社に小説の冒頭10ページ部分を記した脅迫メールが届く。500万ユーロ払わなければ次の100ページもネット上に公開すると。犯人は誰なのか。翻訳家たちは疑心暗鬼となり、出版社と犯人との駆け引きが始まる。
設定も面白いし、9人の個性もうまく描かれていてラストまで息をつかせない見事な演出だと思います。見終わったときに「ホホオ~」とつい言ってしまうでしょう。
🎬「キャッツ」70点(B下)
ご存じ名作ミュージカルの実写化。予告編を見るかぎりでは絶対観なきゃと思っていたのですが、期待が大きすぎた。勝手に期待してたこちらが悪いのか。相当な製作費を投じてかなりの大コケだったらしいとも聞きます。
もちろん演者たちは歌も踊りも達者で頑張ってるとは思うんだけど、やっぱり舞台上でリアルに目の前で演じられてこその感動なのだと。劇団四季の舞台も観ていたのでなおさらかもしれませんが映像だと演者の汗が感じられない。
これも演者のせいではないけどCGのネコのコスチュームがリアルすぎて、特に女性ネコさんたちの色気が半端なくて集中できないのはこちら側の責任でもあります。
成功した舞台の映画化というのはリスクを伴うわけですが、その点1973年公開の「ジーザス・クライスト=スーパースター」なんかはガリラヤの荒れ野やエルサレムの喧騒とか映画でしか描けないリアル感があってとてもよい映画だと思います。舞台版も良かったですけど映画としても大成功だった。
ひとつ思うのは、「ジーザス」は7日間のできごとであり、「キャッツ」は一夜のできごとですからスケールアップするのは無理があったのかもしれません。
🎬「ナイブズ・アウト名探偵と刃の館の秘密」80点(B中)
007シリーズのダニエル・クレイグが私立探偵ブランを演じ、資産家の死とその遺産相続をめぐる謎を暴く。
面白く観たのですが、「キャプテン・アメリカ」クリス・エヴァンスのヒール役はあまり見たくなかったかな(*_*;ま、彼もいつまでもキャプテン・アメリカではいられないから芸幅を広げないといかんのでしょう。
製作者側も言ってる通り、クリスティ的な古典推理小説の雰囲気を出すのは成功していると思います。ヒロイン役アナ・デ・アルマスは非常に清楚な感じで美しい(^^♪
彼女は007シリーズ最新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」ではボンド・ガールとしてダニエル・クレイグと再共演するようです。
邦題で付け足されている「名探偵と刃の館の秘密」は要るのか?なんかハリー・ポッターみたいじゃない?
シリーズ化する予定もあるみたいなので副題もハリー・ポッター化するのかもね。
つづく。