美しい子ども

最近の子どもさんたちはみなかわいい。

容姿もそうだが、みな清潔そうで、昔の僕らみたいに鼻水たらしてそれを拭う袖口がテカテカになってたりしない。矯正してるのかしっかりケアしてるのか歯並びもきれい。

これからもますます子どもたちは可愛く清潔になっていくのだろうと思う。

 

全日本合唱連盟が発行している季刊誌「ハーモニー」の191号に、昨年の合唱コンクール全国大会で中学校・高等学校部門の審査員の一人だった指揮者ジムフィラ・ポーローズさんのインタビュー記事が掲載されていて、その中で彼女が語っている言葉がとても素晴らしい。

「…合唱コンクールにも賞はありますが、勝った人のためにも喜び、拍手を送ることができる。自分もただ悔しいということでなく、もっといいものを目指したいという気持ちになれる。人を押しのける競争とは違う、音楽の力だと思います。私の好きな言葉に、『美しい子どもが美しい音楽を作るのではなく、美しい音楽が美しい子どもを作る』という言葉があります。…」

 

とてもかわいくなった現代の子どもたちには「美しい」子どもたちになってほしい。

もちろん、大人も美しくなれたら(今さらなれるものならば)よいのだが。

 

Harmony No.191