アメイジング・グレイス

映画『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』公式サイト

ドラマやCMとかさまざまな場面でさまざまな人が歌う「アメイジング・グレイス」を聴くことがあります。そのたびにこの曲をこんな使い方でいいのかなあという違和感を覚えることしきり。

2003年のドラマ「白い巨塔」のエンディングで使われていたヘイリーが歌う「アメイジング・グレイス」はドラマの出来とも相まって効果的というか胸に沁みるものがありましたが。

 

映画「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」でのアレサが歌う「アメイジング・グレイス」は・・・これこそがアメイジング

1972年1月にロサンゼルスの教会で行われたライブ(実質はミサだ)を、ドキュメンタリ映画として巨匠シドニー・ポラックが完成させるはずだったものが未完成に終わり、眠っていたものを掘り出した結果、中途半端な出来のドキュメンタリになっています(^-^;

ま、そんなことはどうでもよくて、熱狂的ゴスペルコンサートと化する教会のミサというのは「ブルース・ブラザース」(1980)などでもクライマックスといえる場面で描かれていましたが、本作は本当にリアルなアレサによるコンサート。

若きアレサ(当時30歳くらい?)の歌声は何物にも代えがたく、聴く者は涙するか立ち上がらずにはいられない。バックで歌う聖歌隊メンバーさえも興奮のあまり踊りだすし、号泣してるし。

予告編トレーラーの「一瞬で別次元へ連れていかれる」というコピーは事実です。

そして「アメイジング・グレイス」=「驚くべき神の恩寵」とはアレサ・フランクリンの歌声のことだと確信させられます。


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長崎セントラル劇場で7月1日まで。見逃さないほうがよいでしょうね(^^♪

 

そういえば、「ブルース・ブラザース」にもアレサ・フランクリンは、ブルース・ブラザーズバンドに引き込まれようとする旦那をド迫力で歌い踊りながら説教するダイナーの女主人の役で出演していて、動くアレサ・フランクリンを最初に見たのはこの時だった。

僕のブルースマン列伝 14