スウィート・シング を観た

最近の長崎セントラル劇場はなかなかに充実していていると思うけれど上映期間が短いので見逃してしまうものも多く(*_*;

この「スウィート・シング」も予告編を観て、「これは観なきゃ」と思いましたが6日間しかやってない!ので慌てて観たもの。

スウィート・シング」公式サイト

タイトルだけみると何だか美味しいスイーツの話のような気もするが、そうではありません。Sweet Thingとは「愛しいもの」。

 

マサチューセッツ州ニューベッドフォードで暮らす15歳の少女ビリーと11歳の弟ニコ。一緒に暮らす父アダムは普段は優しいが酒のトラブルが尽きず、ある日ついに強制入院させられることに。他に身寄りのない姉弟は、家を出ていった母イヴの元を目指すが……。

 

アレクサンダー・ロックウェル監督が自身の奥さんと二人の子供を主役にして描いたもので、99%(それ以上かも)モノクロ映像です。ほんとに僅かに映されるカラー画面が鮮烈。

崩壊ぎりぎりの家庭が首の皮一枚のところから再生していく過程で「おやじ!おふくろ!しっかりしろよ!」と何度も言いたくなる(自らを省みて?)のに比べて、子供たちのあまりの天使さに救われます。この子たちこそが「Sweet Things」なのであります。


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少女ビリーの傍らに突然現れる幻影?はその名の由来となるビリー・ホリディその人なのだと僕は思うのですがそんな説明は一切ない・・・(^-^;

 

こういう映画って見逃すと二度と巡り合えないかもしれない昨今の映画事情なのが少し寂しい。