「コーダ あいのうた」を観た

映画『Coda コーダ あいのうた』公式サイト

家族の中でただ1人の健聴者である少女の勇気が、家族やさまざまな問題を力に変えていく姿を描いたヒューマンドラマ。2014年製作のフランス映画「エール!」のリメイク。海の町でやさしい両親と兄と暮らす高校生のルビー。彼女は家族の中で1人だけ耳が聞こえる。幼い頃から家族の耳となったルビーは家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、合唱クラブに入部したルビーの歌の才能に気づいた顧問の先生は、都会の名門音楽大学の受験を強く勧めるが、 ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられずにいた。家業の方が大事だと大反対する両親に、ルビーは自分の夢よりも家族の助けを続けることを決意するが……。

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見逃していたたフランス映画「エール!」(2014)のリメイク。

「コーダ」というタイトルはてっきり音楽用語からの由来と思っていたのは私の認識不足で、Childeren Of Deaf Adults なのですね。

家族の中でただひとり聴覚がある子の存在はその家族にとってとてつもなく重要なものなのだろうと推察できます。そしてその子が家族の誰も理解しえない音楽の才能があるとしてもその価値がどう伝わるのか。

非常にデリケートで深刻なテーマでありながらこの映画は(この家族は)どこまでも明るいのです。

自分がその立場だったらとか家族がもしこうであったらなんて陳腐な妄想はしませんが、家族だろうと他人だろうとその人を認めたり理解しようと努めることが人としての価値を高めることに間違いはありません。

バリアフリーLGBTや人種マイノリティやいろんなことにセンシティヴになっている現代社会は倫理的に進化しているのは明らかなのですが、構えて考えてしまうよりももっと根本的な人のつながり、関係性、許容、理解がじわっと浸透していく世界になってほしいなと思いました。

それが最も難しいことなのかもしれないけれど。

 

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