映画を観た後、僕の中で「傑作!」「名作!」と勝手に位置づけるわけで、ときおり「愛おしい作品」というのがあります。
そのNo1はたぶん高校生の頃に観た「ジェレミー」(1973年)であります。
ソフトを検索したらAmazonでDVDがなんと17,800円ですと!
多感な?高校生の頃に観て、60をとうに過ぎた今見返したらどう思うのだろうか。
やっぱり「キュンで~す!」となるのだろうか。
「愛おしい映画」は他にも。
古くは「ブラザーサン・シスタームーン」とか、近年では「レディ・バード」とか。
で、本作「シング・ア・ソング」もその一つでしょうか。
アカデミックなクワイヤを目指すケイトさん、楽しめるシンガーズを目指すリサさんの確執も「あるある」、すごく歌えるけど引っ込み思案な人、調子っぱずれだけど前に出たがる人も「あるある」。合唱団の立ち上げという道はなかなか困難です。
しかし、「もっとうまくなりたい」という思いがメンバーの中に強くなるにしたがってケンカをしながらも絆が深まっていきます。
ラストのロイヤル・アルバート・ホールでの演奏シーンでは思わず胸が熱くなりました。
出兵した軍人さんの残された家族が懸命に不安に向かい合い、平穏なこころを保とうとする姿が丁寧に描かれていて非常に好ましく、愛おしい映画となりました。
長崎セントラル劇場で6月30日まで。