「エブリシング・エブリウエア・オール・アット・ワンス」
評価がまっぷたつに割れるのも無理はないですね(^-^;。
139分間をジェットコースター並みに走り続けた製作スタッフの熱意に感服。
え~っと、リアルタイムでストーリーを咀嚼して理解するのは早々に諦めました。
二日ほど考えてみて、テーマの普遍性と特異性がすこ~し見えてきた気がします。
マルチバースを自在に行き来する「技術」を考え出した(ある世界での)エヴリンが(他の世界の=今の私たちの世界の)何も持っていないエヴリンが他のマルチバースに存在する(無数の)エヴリンの才能を習得、集結させて敵と戦う、しかもその敵が家族であるという特異性。
そして、その戦いの末に手に入れる家族再生という普遍性。
ま、もしかしたらそんなテーマの有無なんてこの映画に必要ないのかもしれないと思わせるとんでもないエネルギーを持った映画であることは間違いない気がします。
「理解しよう、理解しよう」と思って観るととても疲れると言っておきましょう。
僕は不毛の荒野にポツンと佇む「石」のシーンはイマジネーションに溢れて好きでした。
エヴリンが「三つ目」になって覚醒するというのもヒンドゥー教の神話に由来するのかもしれませんね。
僕が行った日に外国人の方が数人来てたのですが、映画の中で中国語のセリフがかなり多く、それに英語字幕が付くことはなくはなく日本語字幕だけなので英語圏の人には「???」の時間が多かったかもしれません(@_@。